- 「病院に行っても中々治らず、不安な思いを抱えて相談に来られる方が多くいます。」
- 「『とりあえず湿布を貼って、痛みが引くまで部活を休みなさい』と言われました…」
くまのて接骨院に来院される、膝の痛みを抱えた学生アスリートとその親御さんは、不安な様子で私にそう問いかけます。
オスグッド・シュラッター病。
いわゆる「成長痛」として片付けられがちなこの症状ですが、私ははっきり申し上げます。
ただ安静にして「時が過ぎるの待つ」のは、大切な選手生命における「時間の浪費」です。
なぜなら、オスグッドには明確な「物理的な原因」があり、そこを修正しない限り、復帰してもまた再発するか、別の場所(腰や足首)を壊すことになるからです。
今日は、病院のレントゲンには映らない「オスグッドの本当の正体」についてお話しします。
医者は「火」しか見ない。我々は「火元」を見る。
整形外科の先生方は、痛んでいる患部(膝下の出っ張り)を見ます。
レントゲンを撮り、「ここが炎症を起こして剥がれかけていますね」と診断します。この診断自体は、医学的に正しいです。
しかし、「なぜ、そこが剥がれるほどの力が加わったのか?」までは教えてくれません。 そのため、提案される処置はどうしても「炎症を抑える(湿布)」「使わない(安静)」という対症療法止まりになってしまいます。
これは、火事の現場で「目の前の火を消すこと」だけに集中して、「なぜ出火したのか(火元)」を探さないのと同じことです。
火元が消えていなければ、活動を再開した瞬間にまた燃え上がります。 では、オスグッドにおける「消されていない火元」とは何でしょうか?
脛(すね)を引っ張る犯人は「後ろ重心」

オスグッドの痛みは、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が、膝下(脛骨粗面)を強烈に引っ張り続けることで発生します。
ここで考えてみてください。
なぜ、太ももの筋肉はそんなに四六時中、膝を引っ張らなければならないのでしょうか?
答えはシンプルです。
身体が「後ろ」に倒れそうになっているからです。
これを「後方重心(踵体重)」と呼びます。
足のバランスが崩れ、重心が踵(かかと)に寄りすぎている子は、立っているだけで後ろに倒れそうになります。
それを防ぐために、太ももの前側の筋肉が常にブレーキをかけ、必死に身体を支えているのです。
つまり、オスグッドの子は、ずっと「空気椅子」をしているような負荷を膝にかけているのです。
これでは、いくら湿布を貼っても治るはずがありません。
「靴」と「足」を見直さない限り、痛みは消えない
「安静にしていたら痛みが引いた」というのは、治ったのではなく、単に「ブレーキをかける回数が減った」だけに過ぎません。
練習を再開すれば、また同じフォーム、同じ重心で動くわけですから、再発するのは時間の問題です。
オスグッドを根本から断ち切るために必要なのは、湿布ではありません。
「重心を前に戻すこと」です。
1. 靴のサイズは合っていますか?
「すぐに大きくなるから」と、大きめの靴を履かせていませんか?
靴の中で足が滑ると、人間の身体は本能的に指を浮かせ、踵(かかと)で踏ん張ろうとします。これが後方重心の始まりです。
2. 「つま先」に乗れる足ですか?

足の指が機能せず、浮き指になっていませんか?
地面を指で掴めない足は、どうしても踵に体重が乗ってしまいます。
当院のアプローチは、膝以外の原因を治すアプローチが中心です。
歪んだ足を整え、正しい靴を選び、「自然とつま先に体重が乗るバランス」を作ります。
するとどうなるか。
太ももの筋肉が「ブレーキ役」から解放され、フッと緩みます。
その瞬間、膝への牽引力(引っ張る力)が消滅し、痛みは驚くほど軽減します。
まとめ:その時間を「進化」に使おう
成長期の数ヶ月は、アスリートにとって黄金の時間です。
その貴重な時間を、ただ痛みが引くのを待つだけの「安静」に費やすのは、あまりにも勿体ない。
オスグッドになるということは、「身体の使い方が間違っている」というサインです。
今ここで「重心」という根本原因に向き合えば、痛みから解放されるだけでなく、パフォーマンス(走る速さ、当たりの強さ)も劇的に向上します。
あなたは、痛みが治まるのを待ちますか?
それとも、その原因を知り、ライバルに差をつける「武器」に変えますか?
もし後者を選ぶなら、一度当院へ足を見せに来てください。
湿布では治せない世界の扉を、ここで開きます。